産後に痛みを感じやすい部位

産後の痛みは何処に多い?

産後女性は何処の部位に痛みを感じていることが多いのでしょうか?

当ページでは産後起こりやすい痛みの場所についてとなぜ起きやすいのかについて解説します。

POINT

なぜその部位が痛くなるのか、原因とセルフケアの方法をご紹介

産後特に痛みやすい部位 3選

永見倫子:産後女性の身体症状─育児中の女性に対するアンケート調査より─The Journal of Japan Academy of Health Sciences22(1),16~21,2019によると

3歳以下の乳幼児を育てる女性のうち回答を得られた115名にアンケート調査を行った結果

産後痛みを感じていた部位は
1位 腰(82名71.3%)
2位 肩(65名56.5%)
3位 首(44名38.3%)
という報告があります。


この結果は実際施術をしていても同様な印象を持ちます。
やはり産後は腰が痛くなることが多く、悩みの原因になっていると考えられます。

POINT

産後は腰、肩、首が痛くなりやすい

なぜ痛くなるのか?

永見倫子:産後女性の身体症状─育児中の女性に対するアンケート調査より─The Journal of Japan Academy of Health Sciences22(1),16~21,2019によると

産後の疼痛を有した女性のうち,痛みの出る動作は
抱っこ66名( 66.0%),
抱っこ紐の使用39名(39.0%),
授乳34名( 34.0%),
立ち上がり25名(25.0%),
おむつ替え18名( 18.0%)
などで,育児に必要な動作が多く選択されていた.

と報告されています。

抱っこは長時間することも多いです。産後はリラキシンの影響で関節が緩くなっている上に、インナーマッスルなどの筋力が低下していますので、抱っこした時に腰の関節に過度な負荷がかかりやすく、腰痛につながると考えられます。

また抱っこひもは腰部が前に引っ張られてしまい、いわゆるスウェーバック姿勢(下図右)のような姿勢になりやすいです。姿勢が悪化すると腰や、肩、首の負荷が増えて痛みにつながると考えられます。

また授乳やおむつ替えなどは下を向いている時間が長いため、首や肩への負担が増していると考えられます。

POINT

・産後は関節が緩く、筋力も低下しており関節に負担がかかりやすい

・なおかつ産後の動作は関節に負担がかかるものが多い

セルフケア

産後の痛みのセルフケアで重要なのは、筋力強化と動作後のストレッチです。

筋力強化

産後で弱りやすい筋肉はいわゆるインナーマッスルと言われる姿勢を支える筋肉です。
その中でも特に弱りやすいのが骨盤底筋と腹横筋です。
この二つが弱ると骨盤周りが不安定になり、腰痛が出やすくなります。
まずはこの二つを鍛えてみましょう。
やり方はいろいろあるとは思いますが簡単なものを一つ紹介します。

先ず膝を曲げて仰向けになって下さい。
その状態から「息を吐きながら」上の図のような姿勢になるようにゆっくりと腰を上にあげていきましょう。
息を吐くことでお腹の筋肉が締まり、腹横筋と骨盤底筋が鍛えやすくなります。
腰を上げた状態で3~5秒キープしたらゆっくり元の姿勢にもどって下さい。
この腰の上げ下げを繰り返すことによってインナーマッスルに刺激が入ります。
体に無理ないように一日5セット程度やってみてください。

動作後のストレッチ

また痛みのセルフケアとして、動作後のストレッチもおすすめです。
ポイントは動作中とは「逆の方向に」伸ばすことです。
例えば、授乳中に首を下に向けていて痛くなったのであれば、授乳後に首を上に向けて伸ばすということです。下を向いて負担が出ているのでその逆の動作を行って負担を減らすイメージです。
そんなことで楽になるのかと思うかもしれませんが、一度試してみてください。ただ強く伸ばす必要はないため、無理なく気持ちいい程度で伸ばしてみてください。おそらく違いが分かると思います。

POINT

・産後はインナーマッスルを鍛えましょう

・動作後に動作と「逆方向」にストレッチ

産後の不調は産後整体らくにお任せください

セルフケアを続けていても改善しない場合は、無理をせず当院にご相談ください。セルフケアの仕方が間違っていたり、別の原因で痛みが出ている場合もございます。当院では痛みの原因を検査や問診を通じてしっかりと判断し、その原因に合わせた施術を行います。また、産後のデリケートな体に合わせた施術を行っています。

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