産後に起こりやすい腹直筋離開とは?

腹直筋離開ってなに?

腹直筋離開は、腹直筋の左右を分ける白線という部分が左右に開いてしまい腹直筋の機能が落ちる状態です。
妊娠35週で100%、産後6ヶ月で35-39%の方が有していると言われています。
腹直筋離開を放置してしまうと、見た目の部分と腹直筋の機能低下による様々な問題が起こります。
このページでは腹直筋離開がどのようなものなか、どういう対策が必要なのかをまとめました。

POINT

腹直筋離開は産後6ヶ月で4割弱の方が有している

腹直筋離開の概要

腹直筋離開の概要

腹直筋離開(ふくちょくきんりかい)は、特に妊娠中や出産後の女性に多く見られる状態で、腹部の中央にある腹直筋が左右に分かれてしまうことを指します。通常、腹直筋はお腹の真ん中でぴったりと接していますが、妊娠などによる腹部の圧力増加やホルモンの影響で、この筋肉が引き離されることがあります。これにより、腹部にくぼみができたり、腹筋の力が弱くなったりすることがあります。腹直筋離開があると、見た目の問題や腰痛の原因となったり、姿勢に影響を及ぼしたりすることもあります。

POINT

妊娠中や産後に起こりやすい状態

・見た目の問題
・姿勢
・腰痛

に影響がある

どういう風に対処したらよいのか?

腹直筋離開は重症例では手術が必要になる場合があります。まずは病院で状態を診断してもらうことをおすすめします。手術が必要ない場合は運動療法やサポーターの着用が有効と言われています。

POINT

手術が必要な場合があるのでまずは病院に相談する。

運動療法

産後の腹直筋離開の対処法の一つに運動療法が挙げられます。しかし、海外の文献を含め論文等を調査した結果、今のところ(2024年12月現在)腹直筋離開を最も改善する方法はコンセンサスが得られていません。

参考文献

Anastasia Skoura Evdokia Billis Dimitra Tania Papanikolaou Sofia Xergia Charis TsarbouMaria TsekouraEleni KortianouIoannis Maroulis ,2024," Diastasis Recti Abdominis Rehabilitation in the Postpartum Period: A Scoping Review of Current Clinical Practic",PubMed,(Diastasis Recti Abdominis Rehabilitation in the Postpartum Period: A Scoping Review of Current Clinical Practice - PubMed)

ヨガやピラティスが有効とする論文等も見つけられましたが、まだこれと言った効果的な運動法は見つかっていないようです。

運動療法はおそらく有効であるという報告はあるものの、どの運動療法が良いのかが未だ分かっていません。
そのため、個人に合わせた運動療法を探しながら行うのが良いのではないかと考えています。

POINT

腹直筋離開に対する運動療法はコンセンサスが得られていない。

サポーターの着用

産後の腹直筋離開は腹部周りのサポーターの着用で改善する可能性があります。
お腹周りを優しくサポートしてくれるような柔らかい素材でも効果があると考えられています。
産後のお腹周りは非常にデリケートですので柔らかい素材のものを選ぶようにしましょう。

POINT

お腹周りのサポーターは柔らかい素材のものを選ぶ

産後の不調は産後整体らくにお任せください

腹直筋離開は、見た目の問題だけでなく、腰痛や姿勢への影響が考えられます。運動療法やサポーターも改善するための一つの手段と考えられますが、お身体の状態はお一人お一人違うため先ずは病院や専門家に見てもらうことおすすめします。当院ではその方の身体の状態を、徒手的な検査法や、問診から推察し、状態に合わせた施術を行っております。産後のお悩みなどございましたらお気軽にお問い合わせください。

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